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超短編「おでこのめがね実践編」

──自転車置き場

「ではさっそく。おでこのめがねででこでこでこりーん」
「えっと、あの…ぼくは…」
「やあ、自転車くん。今日も元気かい?」
「うん、きみが頑張って直してくれたから。ほんとにありがとうね」
「そうか、良かった。じゃあ、また今度一緒に走ろうな」

──物陰のすずとさくら

「やっぱりキモイわね」
「ていうか、怪しげな呪文とめがねのせいでキモイさ爆裂ですね」
「あんたが勧めたんでしょうが…」
「あははは〜、あ、別のとこ行きますよ追いかけないと」

──校庭の隅っこ

「おでこのめがねででこで(ry」

「…」
「やあ、こんにちは…?」
「…」
「どうしたの?ちょっと話したかっただけなんだけど?」
「…黙れ、そして聞けっ!!我が名は斬妖刀文壱!!あやかしを断つ刀也!!!」
「え?あ、うん知ってる」
「ならば斬らせろ」
「いやいやいやいや、俺妖怪チガイマース」
「ならアレを斬るから身体貸せ」
「え?」


──再び物陰のすずとさくら

「あれって会長の刀ですよね?」
「そうね、どうやって持ってきたのかしら」
「なんか慌ててますよ?」
「あっははは、片言になってる─あれ?」
「あ、こっち見ましたよ?見つかっちゃいましたね─なんか、ちょっと殺気が…」
「おおお落ち着きなさい、双七くんっ!えと、えと、あ、あいむゆあしすたー!!」
「駄目です、すず先輩。なんかフォースにでも目覚めないとそれは信じられません!」

校庭はさながら地獄絵図、木々は斬られ(すずが避けた)、グランドには穴が空き(さくらがかわした)、正しき姿を留めてる物はなにもない。

「きゃー、惣七くんのバカー、姉不幸ものー!!」

──一方会長室、刀に見ほれる愁厳と仕事する伊緒

「見たまえ伊緒君。やはり小烏丸の刃筋は見事だぞ、繊細ながらも心強さを感じる。双七君に代わりにと渡されたがやはり素晴らしいな。」
「どうでもいいですけど校庭の修繕費は自腹でお願いしますね。」

多分これも日常、日々は事も無し。おしまい
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