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超短編「一言、物申す」
自「今日は僕たちが適当にしゃべっていいらしいよ」
ク「でも、なにしゃべっていいかわからないよ」
包「いいじゃないですか、私たちが喋れることなどそうないのですから。」
傘「それなら我は言いたいことがあるぞ」
包「なんですか?」
傘「うむ、我が主にだ。」
ク「ああ、あの怖い人ですか?」
傘「そうだ、我は常々考えておった。我はなんだ?」
自「なんだ?って、刺突武器じゃないんですか?」
ク「あとは耐火バリア?」
包「なんかいつも刺さりたそうにしてますよね?」
傘「我は傘だ!!なんだ揃いも揃って人(物)を危険物扱いしおってからに!」
自「といわれても、危険物ですよどう考えても。」
傘「それだ!何故危険物扱いされるのかというと」
包「使い手の問題ですね」
傘「だろう?我は傘らしく晴れの日の駅のホームでゴルフのスイング練習でもしてほしいのに」
ク「普通に雨の時にさされるんじゃダメなんですか?」
傘「濡れるのはイヤだな、錆びたら刺さり具合も悪くなるし」
全「やっぱり危険物ですよ。あなた。」
どこかの異次元での日常。おしまい。
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