さざなみ女子寮管理人 槙原耕介。
俺にはささやかな夢があります。
まず、朝の起きる時間になると知佳が来て『お兄ちゃん・・・起きて・・・』と起こ してくれるのです。しかし、俺はちょっと寝たふりをします。すると、知佳が顔を少し 赤くしながら目覚めのキスなぞをしちゃったりします。そして、俺は急にガバッと起き あがって知佳
を抱きしめて、ベッドに押し倒してレッツゴー。
しばらくして、ちゃんと起きた後に台所に行くと、薫が俺に朝ご飯を作ってくれちゃ ったりしてるのです。俺は感動のあまりに薫を抱きしめて、ちょっとフェードイン。
朝食後、軽い運動にと、みなみちゃんとバスケ開始。爽やかに気分爽快。その後、汗 を流すために風呂にゴー。当然みなみちゃんも一緒。
学生連中を見送った後、十六夜さんとお茶を飲む。すごく落ちついた時を過ごす。
学校が一番早く終る美緒が帰ってくると、いっしょに土地の見まわりを開始。こっそ り拝借していた次郎&子虎事件の時の杖を使って大きくなった美緒と歩く。その際に何匹か美猫を紹介してもらう。今度人間タイプにしてみよう。
外が暗くなってきたら、ゆうひのバイト先のFOXにレッツゴー。ゆうひの歌声を聞きながらグラスを傾ける。
家に帰って晩酌しようと思ったら、あの『グータラ帝王』『だらけフェチ』『マユキ・ザ・チュウネンオヤジ』との仇名を持つ真雪さんがつまみを作ってくれた。俺感涙。
俺の部屋に戻るとリスティと愛さんが待っている。ふたり同時プレイ! このふたりは義理の親子だから『親子どんぶり』! 燃える響きだ。愛さんには正月の時の着物を着て貰った。これで殿様プレイもOKだ。
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「言い残すことはそれで全部か?」
俺がステキな将来計画を語り終えると、後ろに立っていた真雪さんが低い声を出した。
なぜか木刀を持っているのがとてもデンジャラス。
真雪さんの横にもなぜか霊剣モードの十六夜さん持ってる薫とか、羽根を出してやる気いっぱいの知佳とリスティ。爪出して臨戦体制の美緒に、笑顔なんだけど手に持ってるメスが気になってしょうがない愛さんと、中身入ったスチール缶を握りつぶしながらこちらに目をやってるみなみちゃんと、なぜか俺の身長計りながら棺桶屋に電話してるゆうひが・・・怖くてしょうがない。
「まさか9股とはなぁ・・・耕介、楽に死ねると思うなよ?」
楽じゃなくていいから、生きてたいです。
「もし何か謝罪の言葉があるなら、今のうちに言っときな。少しは早くトドメ刺してやるかもしれないぞ」
「そうですか・・・なら一言だけ」
俺はゆっくりと口を開いた。これだけは結論を出しておかなければ・・・。
「瞳と望ちゃんとななかちゃんを入れ忘れたんですが、どうすればいいんでしょうね?」
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「「「「「「「「「死ね!!」」」」」」」」」」
全員の凶器が俺の体に振り下ろされた。